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Brand Story

岐阜県美濃地方は、日本で最も陶磁産業の盛んなエリアとして知られています。その特徴は、伝統ある美濃焼の芸術作品から、日常のスタンダードになっている食器、そして建築やインフラのためのタイルやファインセラミック製品まで、きわめて幅広い領域をカバーしていること。こうした産業が発達してきた根幹には、美濃で採れる土のすばらしさがあります。
「MINO SOIL」は、美濃の土の可能性を、デザインを通じて発信するブランドです。ローカルの土を使ってローカルの人々がつくるのは、ホームユースから商業施設や公共施設まで幅広いニーズに応えるインテリアプロダクト。時代を超える魅力と美しさをそなえたプロダクトは、美濃のつくり手と世界を繋ぎ、土についての意識を変えていくことでしょう。そのために、資源の貴重さを心に刻み、確かな世界観をもつデザイナーと手を組んで、今までにないものづくりを発展させていきます。また素材を循環させる技術の開発をはじめ、環境面の課題にも取り組みます。これは、地球からの恵みである土と、持続するライフスタイルを結びつける、新しい試みなのです。
 美濃に受け継がれてきた技術と自然の恩恵が、今、革新的な価値をつくろうとしています。「MINO SOIL」は、2021年から始まる全3回のエキシビションなどを通して活動の成果をプレゼンテーションします。

1 Material

今から500万~200万年前、岐阜県美濃地方一帯は東海湖と呼ばれる巨大な湖の底にありました。そこに、周辺地域で風化した花崗岩などの成分が粘土となって流れ込みます。長大な時間の中で生成した湖底の粘土層は、深く堆積し、熟成していきました。その後の土地の隆起で地表付近に現れた多様にして豊かな土と、森林や水系に恵まれた自然環境が、美濃のものづくりの背景です。
 美濃地方の粘土は、バリエーションの豊富さが大きな特徴です。特に代表的なものに、木節(きぶし)粘土、蛙目(がいろめ)粘土、もぐさ土などがあります。木節粘土はきわめて高い可塑性をもつきめ細かい粘土で、グレーがかった色と、珪化木(太古の樹木が石化したもの)を含むのが特徴。蛙目粘土もやはり上質な白粘土で、木節粘土よりわずかに粒子が大きく、名称の由来になった石英粒を含んでいます。もぐさ土は歴史ある美濃焼の一種である志野焼などに用いられてきた土で、野趣あふれる独特の味わいをもちます。
 他にも美濃地方では、食器から建材まで幅広い製品の原料になる土が豊富に産出します。その土の成分を緻密に調合し、用途ごとに最適の陶土とするノウハウもまた、この地方で高度に発達してきました。原料のポテンシャルを創意工夫により引き出して、1300年もの昔から世界有数の陶磁文化をつくり上げてきたのです。
Mino Soilは美濃の採掘場から採取された素材としての粘土から始まります。2021年6月に行われた展覧会Vol.1「Archaeology of Mino」はStudio Mumbaiとのコラボレーションを行いました。

2 Manufacturing

今までの陶器の制作方法を再考する試みとして、Mino Soilはイタリア人デザイナー、エンツォ・マーリが1970年代に実践したセミインダストリアル(半製品)のパーツをを取り入れた制作方法からインスピレーションを得ています。それはデザイナーの指示のもと、型やろくろを使わずに機械で生産されたパーツを組み合わせるというものです。このプロセスは美濃地方の陶器の生産方法とは対照的なものですが、産業のセクターによっては「ローテク」の知性とクリエイティビティの歴史的な関係性は今でも残っています。
このプロジェクトには7人のデザイナーが関わっています。オルタナティブな工業生産のアプローチに迫るリナ・ゴッドメ、藤城成貴、クーン・カプート、長坂常、そして美濃を拠点にする土のエキスパートであるカネ利陶料。ディミトリ・ベイラー、ワン&ソダーストロムは従来の生産方法で制作をしています。

展覧会Vol.2「Transfiguration of Clay (Becoming Form)」(キュレーション:ダヴィッド・グレットリ)は2022年4月に東京にて開催。美濃でのトライ&エラーを通じてできた7人のデザイナーによる最初のプロトタイプが展示されます。

3 Products

3 Products – exhibition starting from 0000:00:00

Collaborations

Studio Mumbai

美濃地方でスタートしたブランド「MINO SOIL」による最初のエキシビション「Archaeology of Mino」(2021年6月に東京にて開催)では、インドの建築事務所スタジオ・ムンバイとコラボレーションし、陶磁産業の原点である土と鉱山をテーマに空間を構成します。現在、誰もが土から生まれたものを日常的に使っていますが、鉱山の様子やそこで採れる土を目にすることはめったにありません。展示会場では、美濃地方の多様な土を用いた純粋形態のオブジェにより、素材に秘められた原初的な存在感と美しさを表現。釉薬などを使わず、人の手や自然の力などで素材を変化させて、それぞれの状態がもつ魅力を引き出します。またフォトグラファーの高野ユリカによる鉱山の写真を配置し、美濃地方のものづくりの原風景を追体験させます。鉱山で見られる地層は、数千万年という時間が今も地面の下に眠り続けている証です。
 土とは地球の歴史そのものであり、人もまた地球の一部として生きてきました。「Archaeology of Mino」展では、土と人がともに大きなサイクルの中に存在することの大切さを、誰もが意識することでしょう。

MINO SOIL exhibition Vol.1 Archaeology of Mino
日程: 2021年6月8日ー13日
場所: 441, (東京都渋谷区神宮前5-12-1 )

Studio Mumbai (スタジオ・ムンバイ)
インドのムンバイを拠点に活動する、ビジョイ・ジェイン率いるスタジオ・ムンバイ。建築の特徴は、人の「手の力」を取り入れると ころにある。彼らが創り出す空間は人、生き物、環境全てに配慮があり、どこか日本人の精神と通づるものが感じられる。また、多数 の職人が事務所のメンバーとして所属し、独自のスタイルで建築を作り上げることで知られている。2018 年に日本での初めてのプロジェ クトで複合宿泊施設「ログ」(広島県尾道)を手がけた。
Bijoy Jain(ビジョイ・ジェイン)1965 年インド・ムンバイ生まれ、1990 年ワシントン大学で修士号取得。89 年からロサンゼルスとロンドンで実務経験を積み 1995 年帰国。ムンバイに「ス タジオ・ムンバイ・アーキテクツ」設立。2009 年フランス建築協会の世界サスティ ナブル建築賞、香港デザインセンターのアジア・デザイン賞受賞。2010 年第 12 回ヴェネチア・ビエンナーレにて、「ワーク・プレイス」で特別賞受賞。

David Glaettli

わたしたちの生活の中には、陶器製のものがたくさんあります。でもわたしたちは、それが “ 土 ” からできているということを普段あ まり意識していないように思います。美濃の地域には鉱山がいくつかあります。いくつかの鉱山では今も陶磁器製作用の粘土を作るた めの原材料である土を採掘しています。この地域ならではの土の特性や、土を採掘し粘土にする技術など、陶磁器製造が 1300 年続く 美濃には蓄積された多くの知識や技術がありますが、あまり広く知られていません。時代とともに、大量に安価で安定した質の製品の 需要が高まる中で、そのものづくりを支える土の存在は影を潜めてしまっていたのです。MINO SOIL は美濃を拠点にものづくりを行 なっていくブランドですが、原点であり大切な資源である「土」に対する認識を高めることからスタートしたいと考えます。

David Glaettli / ダヴィッド・グレットリ(クリエイティブディレクター)
インダストリアルデザインをミラノとローザンヌ(ECAL)で学び、チューリッヒでプロダクトデザイナーとして勤務した後、2008年に来日。2013年、クリエイティブ・ディレクション、ブランディング、デザイン・コンサルティングを専門に手がけるGlaettli Design Direction株式会社を設立。MINO SOILの他、Tajimi Custom Tiles、KNS/Karimoku New Standard、Sumida Contemporaryのクリエイティブ・ディレクターを務める。京都と東京を拠点に活動したのち、現在はチューリッヒを主な拠点にしながら、東京にも拠点を構え活動している。www.davidglaettli.jp

Dimitri Bähler

アンラウンド・プランターセットはできたばかりのシリンダーのかたちを歪めることで生まれたものです。名前もそこから来ています。ゆっくりと作品が有機的なかたちを取ることで原土の可塑性を表しています。それと同時に湖や池、そして美濃との直接的な関わりで言えば、採掘場のかたちにも触れています。機能的な観点から言えば、アンラウンド・プランターセットはモジュールのようにデザインされています。実際、3点のセットになっていて、中位のものはプランターにもソーサーにもなって、4点ではなくて、3_点で2_通りの組み合わせが可能です。シンメトリーではないフォルムと相まって、プランターがソーサーの上にどのように積み重ねられるか、どの視点から見るかによっても、モジュールはたくさんの組み合わせと可能性が考えられるのです。

Dimitri Bähler / ディミトリ・ベイラー
1988年生まれ、スイスのBielを拠点に活動。ECALとDAEを卒業後、2014年に自身のスタジオを設立。量産のプロダクトから、一点もののアイテムまで手掛けている。用途の広い一見自然発生的、過激かつ詩的であり、常に実質的な応用研究に基づき、特に質感と色に関心がある。HAYやEstablished & Sonsなどとの協働のほか、自身で陶器の作品を手掛け、Wallpaperストアなど世界的に販売。2013年イエールのDesign Paradde 8のファイナリストに選ばれ、2014年と2015年にはSwiss Design Awardsにノミネートされている。https://dimitribaehler.ch/

Photo credits: Fabrice Schneider, Lailapozzo per Doppiafirma, Anja Fonseka

Wang & Söderström

Mino Soilの形のスタディは、土を掘り起こすという引き算の考え方と、3Dプリンティングによる制作という足し算の考え方からはじめました。生物を模したような形は、伝統的なセラミックの文化と、コンテンポラリー・デジタル・クラフトという二つの世界を表しています。有機的という考え方は私たちのスタジオが常に追求している課題のひとつです。つまりデジタルがどのように見えうるのか、そしてそれを人間とその感覚、そして私たちが属している自然に近づけることです。
プランターと花瓶は、土と植物の塊茎、球根、地下茎を統合したものからインスピレーションを得たものです。塊茎(じゃがいも、きくいも、さつまいもなど)と球根(ニンニク、チューリップ、アマリリスなど)は地下茎が地面のなかで膨らんだ構造です。そのなかにエネルギーを蓄え、さらなる成長のための栄養の貯蔵庫の役割を果たしています。土が栄養を分け与え、塊茎の居場所を与えるのと同じように、デジタルで制作された球根型の花瓶はMino Soilの土を含んでいます。そうして植物や野菜や花の栄養を蓄える貯蔵庫となるのです。

Wang & Söderström / ワン&ソダーストロム
スウェーデン出身、コペンハーゲンを拠点に活動するAmy Wang とTim Soderstromによるアーティスト・デザインデュオ。デジタルテクノロジーと素材や生きものといったフィジカルなものの領域を探求しながら、彫刻や視覚イメージ、インスタレーションなどさまざま作品を制作。Tim (b.1988) は、2015年にコペンハーゲンのThe Royal Danish Academy of Fine Artsと School of Architecture (MAA)を卒業。Anny (b.1990)は、2014年にスウェーデンのHDK, Academy of Design and Crafts, University of Gothenburg (BFA)を卒業。RIMOWA, Nike, HAY, Iittala, Polestar , Burberry, SONOS, Adidas, The New York Times and Apartamento Magazineneなど、企業やブランドとのプロジェクトを手掛けている。
https://wangsoderstrom.com/

Kaneri Toryo

カタチのベースとなる部分を、量産の道具であるタタラ機を使い制作しました。その表面に、テクスチャーとなる新しい粘土を貼り付けて制作しています。そうすることで、柔らかい粘土の塊の表面に、乾燥させたパウダー状の原土をまぶし、固さの違いから作り出すヒビの入った表情を拾い上げています。他に、原土を水で溶き、ドロドロの液状にしたものを表面に施したものもあります。乾燥収縮の違いを作ることで原土の表情を引き出しています。カネ利陶料/日置 _哲也

カネ利陶料
明治創業。”製土の父”と云われる二代目は、水車の動力を用いた石粉業から製土業へ方向転換、同時に製土組合を設立し粘土鉱山を入手するなど、原料確保に力を注いだ。三代目で土物の制作も始める。四代目はお客さまの要望に応じた土づくりをする、「顔の見える土屋」へ転換。現在、五代目。土づくりと、土の個性を生かした作品づくり、作り手の好みを表現しやすい土の提案をしている。敷地内にshopも併設。作家や窯元と対話を繰り返しながら、地球の大切な資源を用い、オーダーメイド陶土というかたちで供給している。

Kueng Caputo

美濃の土の魅力を生かすこと、この土地ならではの「タタラ機」「押出成形」という製造方法に着目するというテーマを伝えられ、私たちは「押出成形」に着目しました。押出成形とは断面の形状をデザインし口金を作り、その口金に粘土を通し形が生まれます。どこで切るかによって長さも自在です。今回制作したハーフパイプ状のオブジェを支えているベースは、成形する際に同時に生じる端材の部分を活用しています。ひとつの口金だけで、無駄なくフレキシブルに何ができるかを考えました。

Kueng Caputo / クーンカプト
スイス出身のサラ・クーンとルヴィス・カプートがスイス芸術大学卒業後に活動をスタート。アート、クラフト、プロダクトデザイン、アクティビズムと幅広い分野でデザインを手がけている。徹底して現状に疑問を持ち、控えめな表現と即興に重きを置き活動。クーン・カプートはサロン94NYCに所属し、数多くの国際的なエキシビションに参加。また、Fendi、Globus、2016/ Aritaなどのブランドとコラボレーションしている。 2020年には連邦文化局からスイスのデザイン大賞を授与。www.kueng-caputo.ch

Photo credits: Kenta Hasegawa (profile photo)

Jo Nagasaka

子は鎹(かすがい)
土にも色々な名前がある。色、収縮率、粘り気など性質が全く異なる。普通、陶器などをつくるのには、それら複数種類をブレンドし成形しやすい土を作っている。その時、混ざりけのないオリジナルな土を原土といい、今回その原土同士の相性を改めて確認すべく、二つの原土を練って左右に置き、その間に二つの原土をブレンドした団子を置き、それらを一緒にタタラという機械で潰し、合体させた。その組み合わせを複数作ったのだが、それぞれの組み合わせが性質の違いとともに特徴となる。
やはりブレンドされた土は互いの親を繋ぎ止める鎹のように左右のプレートをつなぎとめる。

長坂常 / スキーマ建築計画
スキーマ建築計画代表。1998年東京藝術大学卒業後にスタジオを立ち上げ、現在は北参道にオフィスを構える。家具から建築、そして町づくりまでスケールも様々、そしてジャンルも幅広く、住宅からカフェ、ショップ、ホテル、銭湯などなどを手掛ける。どのサイズにおいても1/1を意識し、素材から探求し設計を行い、国内外で活動の場を広げる。日常にあるもの、既存の環境のなかから新しい視点や価値観を見出し「引き算」「誤用」「知の更新」「見えない開発」「半建築」など独特な考え方を提示し、独自の建築家像を打ち立てる。代表作に、 Sayama Flat / HANARE / FLAT TABLE / ColoRing / BLUE BOTTLE COFFEE / 桑原商店 / お米や / DESCENTE BLANC / HAY /東京都現代美術館 サイン什器・家具など  http://schemata.jp/

Photo credits: Takumi Ota, Kenta Hasegawa, Yurika Konno, Schemata Architects, Yuriko Takagi

Shigeki Fujishiro

型による精度の高い焼き物を製作するのではなく、パーツを繋ぎ合わせるという手法で、工業製品と工芸品の中間的なものを作れないか?というのが始まりです。そして私がこれまで様々な素材でカゴを製作してきた経緯から、「土のカゴ」を作るというコンセプトに繋がりました。
型での製作方法はその形状のみしか生産できませんが、棒状の材料を利用して様々な形状のカゴを制作することを考えました。
土壌機で粘土を真空状態にし、強力な圧で棒状に押し出します。それを手で曲げて、接合するという作業自体は単純なものです。製作者が違っても、ある一定のクオリティを保つ事も考慮し、棒同士の接合部分は半円状の切り込みを入れる道具を製作しました。今回は私自身で製作し、熟練の作陶家でなくとも製作が可能であるということも実証しています。
調合が全くない原土は可塑性が少なく、ひび割れが生じるので、今回は木節粘土の調合土を使用する事にしましたが、今後引き続き、美濃の土の可能性を探っていきたいです。また今回の焼成は、独特なオレンジ色を醸し出す還元焼成を選択していますが、土と焼成方法とデザインの相性についても更に追求していきたいと思っています。

藤城成貴
株式会社イデーのデザイナーを経て、2005年に自身のスタジオ「shigeki fujishiro design」を設立。インテリアプロダクトを主軸に活動を行なっている。エルメス、アディダス、カンペール、有田焼のブランド「2016/」といったブランドとのコラボレーションをする一方、自身でプロダクトの企画、生産、販売まで行なっている。近年の活動としてはデンマークのテキスタイルブランド KVADRAT社によるプロジェクト「Knit!」に参加している。多摩美術大学で教鞭を取り、現在は長野県御代田市を拠点に活動。
 
http://shigekifujishiro.com/

Lina Ghotmeh

顕微鏡で土をミクロのスケールでのぞくと、薄いスレートの重なりのようなものが見えます。また、マクロのスケールでは、掘削した鉱山は地層のレイヤー(時間の現れ、何万年もの時を経た石の堆積作用。)になっています。MINO SOILのプロジェクトにおけるわたしたちの取り組みは、多治見という土地ならではのタタラ機による製造方法を尊重しながら、セラミックを再解釈するというものです。私たちは、3_つのオブジェを通して、粘土に本来備わっているストーリーを伝え、そのフォルムには、通常はあまり目にすることのないクラフトのプロセスが内包されています。

素材の世界からフォルムが立ち上がるような形態発生的なプロセスは、まるで「時間の考古学」のようです。デザインをする上では、プロセスと自然のリソースを保つこと、緻密でありながら柔軟なコンポジションに開かれることを常に念頭におきました。

(オブジェ1 _重力)タタラと手の記憶を留める何層にもなったスレート。中央部分をシンプルに手でカットすると何か物を入れられる可能性が出てくる

(オブジェ2 _種をまく)何層も何層も暖かく手で包み込むようなかたち。隙間に種が落ち、空に向かって色鮮やかに花が咲く。

(オブジェ3 _スレート)重ねられたプレート。機が熟しあつまったものたち。暖かな土の上にのった色鮮やかな果実。

Lina Ghotmeh / リナ・ゴッドメ
パリを拠点とするLina Ghotmeh Architecture創設者。ベイルートで生まれ育った経験を反映した彼女の仕事は、”未来の考古学”として編成され、どのプロジェクトも歴史的かつ物質的に繊細なアプローチによって行われ、完全に自然と共生するような形で現れる。主なプロジェクトに、エストニアナショナルミュージアム(Afex 2016グランプリ受賞)、ベイルートの住居とギャラリースペースをもつ”Stone Garden“(2Aアワード、2021年のDezeen Architecture of the year受賞) 。建築では現在、ノルマンディのアトリエ エルメスの設計を手がけている。作品は、第17回ヴェネチアビエンナーレ、Phaidon、RIBA、DomusやArchitectural Recordなどで世界的に紹介されている。www.linaghotmeh.com

Photo credits: Gilbert Hage, Iwan Baan, Takuji Shimmura, Naomichi Sode

Yurika Kono

高野ユリカ
写真家。新潟生まれ。ホンマタカシ氏に師事し、2019年に独立。土地や歴史、建築や空間、個人の物語のリサーチから着想し、history に応答する her-story や、史実に残ってこなかった無名の人々への眼差しをテーマに作品を制作している。建築、空間、環境、セノグラフィーの写真を中心に活動中。
www.yurikakono.com

Ryota Fujiguchi

藤口諒太 
録音家。映画を始め、様々な録音に携わる。それらの経験を通じ、録音という行為そのものを、社会的論点を記録すると同時に、多種多様な人々との接続を可能にする手段と捉え、メディアとして用いている。自ら録音した音や既存の録音物から構成される作品は、現代社会のなかで不可視化された諸問題や、歴史の流れのなかで消えていった無名の人々の存在を聴覚的に浮かび上がらせる。パフォーマンス作品では、観客が創り出した音を録音・その場でフィードバックすることで、直接的に観客の時間及び空間、ひいては現実社会に対する意識を喚起させるような介入を試みる。

Archive

2022 / 05
Exhibition Vol.2 Transfigurations of Clay

Transfigurations of Clay (Becoming Form)
場所: Karimoku Commons Tokyo(東京都港区西麻布2-22-5)日時: 4/19-29 12:00-18:00(4/24 閉廊, 4/29 は16:00まで)

展覧会の写真はこちらからご覧いただけます。

2021 / 08
AXIS Forum talk with Bijoy Jain (Studio Mumbai)

2021年6月8日に開催されたオンライントークイベントAXIS Forum「原点回帰」 vol.04  Bijoy Jain (Studio Mumbai)はこちらからご覧いただけます。

2021 / 08
Exhibition Vol.01 “Archaeology of Mino”

スタジオムンバイとコラボレーションした展示“Archaeology of Mino” (2021年6月8-13日)の写真はこちらからご覧いただけます。

Contact

〒507-0071岐阜県
多治見市旭ヶ丘10-6-55
T +81 572 20 0711 
F +81 572 20 0722
contact@minosoil.jp

CREDITS
Founder: Masashi Kasai (X’S Corporation),
Hideya Izawa (IZAWA Corporation)
Creative Direction: David Glaettli
Graphic Design, Web Design &
Development: Sebastian Fehr
Photography: Yurika Kono
Sound: Ryota Fujiguchi
Japanese Text: Takahiro Tsuchida
English Translation: Ben Davis
PR: Naoko Takegeta