2 Manufacturing

今までの陶器の制作方法を再考する試みとして、Mino Soilはイタリア人デザイナー、エンツォ・マーリが1970年代に実践したセミインダストリアル(半製品)のパーツをを取り入れた制作方法からインスピレーションを得ています。それはデザイナーの指示のもと、型やろくろを使わずに機械で生産されたパーツを組み合わせるというものです。このプロセスは美濃地方の陶器の生産方法とは対照的なものですが、産業のセクターによっては「ローテク」の知性とクリエイティビティの歴史的な関係性は今でも残っています。
このプロジェクトには7人のデザイナーが関わっています。オルタナティブな工業生産のアプローチに迫るリナ・ゴッドメ、藤城成貴、クーン・カプート、長坂常、そして美濃を拠点にする土のエキスパートであるカネ利陶料。ディミトリ・ベイラー、ワン&ソダーストロムは従来の生産方法で制作をしています。

展覧会Vol.2「Transfiguration of Clay (Becoming Form)」(キュレーション:ダヴィッド・グレットリ)は2022年4月に東京にて開催。美濃でのトライ&エラーを通じてできた7人のデザイナーによる最初のプロトタイプが展示されます。